本書のタイトル「Bootcamp」(ブートキャンプ)とは、米国口語で（海軍、海兵隊）の新兵訓練所のことです。転じて新兵に対して行われる教育・訓練プログラム全般を意味するようになりました。本書は、iPhoneやアンドロイドスマートフォンのアプリケーションを開発するために必要なプログラミングの教材となります。内容としては、基礎的な部分から応用的な操作まで一つ一つ順を追って解説しており、各操作やプログラミングコードを実際にパソコンを使って実践して体験学習を行うためのものとなっています。
プログラミングのためのツールとしては、Corona SDKを使用し、デザイン・画像編集ツールとしては、アドビフォトショップとKwikを使用します。
Corona SDK(コロナ)とは、iPhoneとアンドロイドのスマホ で動作するアプリを開発するツール(SDK)です。Corona SDK は、OpenGLESのグラフィクス処理とLua 言語によるスクリプティングにより、ゲームなどの２次元のアプリケーションの開発に適した構造を持っており、画面へのコンテンツ描写が処理の中心となるアプリケーションの開発に適したものとなっています。 サンフランシスコのCorona Labs社が開発・販売しています。
URL: http://www.coronalabs.com/
Kwik(クイック)は､Adobe Photoshop（フォトショップ)の拡張機能を提供するツール（プラグイン） です。世界最高の画像編集ソフトであるフォトショップを使い、iPhoneとスマホのアプリを作成できます。フォトショップによって、動きのある絵本アプリを開発することが可能です。
2011年にフロリダのアレックス・サウザー氏がKwikを開発し、2014年９月に日本のクイックシャー有限責任事業組合に全事業が引き継がれました。